ベテランvs.一発屋 [徒然独言]

他の方の弁理士試験ブログをいろいろ拝見していて、とある方のブログに「たいして勉強してないくせに、一発合格が何をアドバイスしてるんだ」のような記載(表現は変更しております)を見つけてしまいました。弊ブログに対するコメントではありませんでしたが、それでもちょっと、複雑な気分になりました。

ブログ主の彼(内容から受験歴10年くらい?)が、例えば平日1時間、土日5時間毎日勉強していたとしたら、これまでにざっと(1時間×5日+5時間×2日)×52週(1年は52週なので)×10年=7800時間勉強していたことになります。一般的な最短ルート、つまり短答の1年前(春)から勉強を始めて翌年(秋)に最終合格したとしても、7800時間勉強しようとすれば、睡眠食事お風呂以外すべてを勉強に充てなくてはならないでしょうから、この彼と比べれば、短期合格者の勉強時間は短いのは仕方ない。

ベテランさんは細かいところもよく知っているし、各予備校の講師や答練もメジャーなものはほぼ経験済みなので、知識の教授、情報通という点で、短期合格者の上を行っているのはその通りだと思います。

しかし、彼の言う「たいして勉強してないくせに」「受かってる」人は、毎年何十人も出ています(H2242人、H2136人、H2052人、H1953人。特許庁の試験統計の「初回」の人数)。この中には「工業所有権法免除者(審査官経験者等で、ほとんどの科目(短答の四法&条約と、論文必須、口述)が免除されている)(H2221人、H21:5人、H20:6人、H19:6人)」の一部が含まれているものの、これら免除者をどけても、まだそれなりの人数がいます。

彼が揶揄する「勉強時間の短さ」と「知識の少なさ」を補えるような、何か強みがあったはず。彼の答えは「運」かもしれないし、それは正解かもしれませんが、複数ある理由の1つと思います。運だけでは2桁の人数は受からない。
勉強時間と勉強量は完全一致ではないです。彼よりも、少ない時間を有効活用して効率のよい学習をしていたはず。集中力が高いのか、余計な勉強をしていないのか、覚えるが早いのか・・・。また、持っているモノを最大限活用できる術に長けていたのかもしれません。知識が十分でもアウトプットがうまくできず、裏読みしすぎてしまったり答案に適切に書けなければ、誤答を選んでしまったり減点答案になってしまう可能性があります。

短期合格者が役立たずかというと、そんなことはないはず。勉強のコツを盗む相手としては、適していると思うんです。私も、平素ご訪問くださる方々のお役に立てるようなブログを目指していきたいと思います。

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あずちゃん

まかろんさんの仰ることそのとおりだと思います。

資格試験は単なる通過点であり、本当の勉強は仕事に就いてからだと思います。

資格試験はできるだけ短期で要領良く合格し、時間と労力は、合格後の本当の勉強に充てるべきだと思います。

by あずちゃん (2011-02-07 09:49) 

まかろん

あずちゃん様、いつもコメントありがとうございます。

「本当の勉強は仕事に就いてから」……ちょっとグサッときました。資格は土俵に上がれる権利なだけで、その後からが本当の厳しい戦いですものね。うぅっ、プレッシャー感じてきました。
by まかろん (2011-02-08 22:28) 

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