試験全般 ブログトップ
前の5件 | -

初回受験生の強さ [試験全般]

2ちゃんをチェックすると、ここ数ヶ月、口述試験の話題が多いですね。特に口述は本当に怖い試験だと思います。

初回受験の強みは、弁理士試験特有の“本当の怖さ”を経験していないことだと思います。知らないまま一発合格しちゃうに越したことないですしね。
マークシートで客観的採点がなされ、実力と点数がある程度比例する短答はともかく、採点基準が均一でない論文や口述でコケると実力者でも無限ループにはまる(ベテラン化する)可能性があるので。。。論文・口述を突破するには何が必要なのか、誰も明確に把握できてないからですかね(予備校講師でさえも)。論文なら3科目とも同時に合格答案を揃えられるか、口述ならマニアックなテーマや新作問題で不意打ちされないか、と不安要素がいっぱい。しかも変に厳しい試験官(採点者、質問者)に当たる可能性もあって、これは自分ではどうすることもできない。一度失敗すると考え込んでしまい、来年もダメかもしれないと感じてきて、精神的にとてもつらい。これがこの試験の“本当の怖さ”と思います。

出題論点やテーマの当たり外れを“運”と呼ぶ人もいるけど、その運を少しでも多く呼び込む(=知識を増やす)にはやはり努力が欠かせない。試験官の当たり外れは確かに運だと思うし、不利にはなるけど、即不合格ではない。よく書けている論文に50点未満をつけないだろうし、口述も3戦のうち1敗(C評価)までは許されてる。合格可能性を高めてくには、言い訳せず気持ちを強く持って、“ムダのない質のよい勉強”を“弛まず(たゆまず)に行う”ことが“必要と認める事項のすべて”と思います。
過去に均等論を知らない論文合格者など(びっくりww)、毎年ラッキーボーイ、ラッキーガールは数名出現するけど、大半の人はちゃんと勉強してる。そりゃあ、受からないより受かったほうがいいに決まってるけど、資格取得自体が目的でなく、弁理士を職業とするのなら、受かるべくして受かったほうがいい。きれいごとでなくて、本当に。学問に王道はない(近道はあるけど)。みんな通った道だから、がんばれ!
コメント(4) 
共通テーマ:資格・学び

通信生泣かせ? [試験全般]

L○Cの基礎講座の講義音声の提供方法(ダウンロード)が今年(来年の2012年合格目標の講座)から変更になったみたいです。講座全体の料金はあまり変わっていないのに、なぜか・・・

> 有料オプションです。

えっ? 昨年までは講座申込者であれば、提供音声(WMAファイル)は専用のページから自由にダウンロードできたのに?音声の必要な方にとっては、実質値上げでしょうか??

> 弊社指定のデジタルオーディオプレーヤー以外では視聴できません。
> 音声データはコピー防止のためDRM処理がされています。

昨年までは、手持ちのiPodやICレコーダー等にも制限なくコピー&保存できたのに? 確かに、予備校としては、受験仲間内で回しっこしたり、ワリカンで共同購入しちゃたりされたりするのを抑止したい気持ちは理解できますが、でもっっ

> 音声メディアオプションの「ポータブル音声プレイヤー」で講義を聞く場合、
> データ形式の都合上、早聞きなど再生速度の変更機能は使用できません。

早聞きできないなんて……はっきり言って、何の意味もない。
倍速再生することで実質講義時間を短縮できるから、少ない勉強時間を有効に使えるのに。ライブ(生)講義に出ている人なら自分のICレコーダーに録音した生音声を自由に使えるけど、通信の人はどーすんの!?
webでなら倍速再生もできるけど、いつもパソコン使える環境に居るわけじゃない。社会人は、外出先や、電車の中とか、昼休みとか、細切れ時間を使ってるんですよ。

> 時間を有効に活用したい方には、ぜひおすすめのオプションです。

いや、通常速度でまったり聴いてる方が“時間がもったいない”ですよ。
社会人受講者の多い資格なのに、利便性悪くて、通信の人にはホント“おすすめできない”ような気が。

> 上記、音声データの提供方法は、都合により変更される場合がございます。
> 予め、ご了承下さい。

「都合により」なんて言わずに“都合をつけて”「変更」どころか“元に戻して”くださいっ。DRM処理したってどうせ解除する人いますよ(個人使用の範囲であれば著作権法違反でない)。

ライバルのW(T○C)さんの通信講座は、「専用サイトから講義音声をお使いのパソコンにダウンロード保存。パソコンでの学習はもちろん、iPodをはじめとする多くのポータブルデジタルオーディオプレイヤーでもご受講いただけます」だというのにさ~~

弁理士講座に関してはよい受験機関だと思っていただけに、今回の変更はたいへん残念です。


nice!(8)  コメント(7) 
共通テーマ:資格・学び

不正行為はやめましょう(笑) [試験全般]

ここんところ、大学入試の不正問題(京都大などの入試問題を試験本番中にインターネットの質問サイト「ヤフー知恵袋」に携帯電話を使って投稿し正答を募った件)が話題になっていますね。もし、かの人物が弁理士試験の受験生だったら「(論文で一行問題が出題されたとしたら)意匠法の問題です。秘密意匠の青本の記載を教えてください。改正経緯もお願いします」とかの投稿になるんですかね。
さて、短答本試まで3ヵ月切りましたが、試験会場の雰囲気は?

★短答試験
試験前に「携帯の電源は切ってかばんにしまう」「かばんは足元に置く」(隣の空席の椅子や机の上など手が届く範囲にかばんを置くことは不可)等の注意事項があります。よく覚えていないのですが、TOEICの会場試験のように携帯の電源が切れていることや、かばんにしまうところをチェックしたりはしていなかったように思います。なお、飲み物(ペットボトル1本)は持ち込みが許されていますが、原則これも床置きです。
ただ、実際のところ、大部屋の割には試験官は数人で、しかも前のほうに固まっていたため、チェックは行き届いていないような気がしました。私の近くの席の人が、30分に6回くらい中座していました。試験中に下痢になったとかでなく、本当に『何か』していたかもしれませんね(余談:短答通過者にその人の番号はありませんでした)。
短答は時間が余る人の方が多いし、上記のような状況なので、隙はあるような気がします。今年はチェックが厳しくなるかもしれません。

★論文試験
試験前は短答と同様に「携帯の電源は切ってかばんにしまう」「机の上に筆記用具以外は置かない」等の注意事項はあるものの、携帯チェック自体も同様になかったように思います。
しかし論文は短答と打って変わって、試験官のチェックは厳しいです。ぎりぎりまで粘ってレジュメ等を見続けていた人には「そこ、何やってる!早くしまいなさい!!」って厳しい怒号が飛んでました。試験官は狭い教室に4~5人居たと思います。皆、ピリピリしていました。試験中も前後左右で見張っていました。試験終了後も無視して書いている人に対してはデカイ声で「そこ、早く筆記具を置きなさい!」って、関係ないこっちがビビるほど。
(する人はいないと思いますが)不正行為ができる雰囲気ではないです。それ以前に、書くのに精一杯でそんなことしている余裕もないと思います。

★口述試験
携帯は試験終了まで封筒に封印します。所持の有無は自己申告ですが(「持っていません」という人も)、仮に隠し持っていたとしても見るタイミングは殆どないと思います。
試験開始前にレーン(1012人くらい)ごとに全員控え室に集合させられます。最初に注意事項があり、その後、携帯の封印をします。自分の番が回ってくるまでは控え室に待機です。控え室には1名監督官がいます。待機中に勉強はできます。トイレは控え室(ホテルの客室)のものしか使用できず、荷物等は持ち込み不可。なお、口述試問が行われている部屋(試験室)はかなり離れているので、試験内容が漏れ聞こえることはもちろんありません。
自分の番が近くなると、控え室を出て試験室の前で待機します。すぐそばに監督官(兼タイムキーパー)が居ます。控え室には戻らないため、荷物はすべて持っている状態ですが、この間かばんを開けることは禁止されています。携帯チェックはもちろん、レジュメを見ることも許されません。飲み物を取り出したいときは、許可を得た上でかばんを開ける必要があります。携帯の封印を開封できるのは、試験終了後、ネームプレートを返却するときです。
タイムリーに出題内容が分かるのはこの日時の口述受験者(100人弱?)だけだし、順番は当日判明だし、終了後すぐにブログ等にUPしたり、受験機関経由で速報が届くとも思えない。出題内容も試験官によって微妙に違うし、不正は考えにくいです。

大学受験(=学歴)は資格以上に一生モノですからね、かの人物が正答を知りたい気持ちは分かるんです。でもカンニングに頭と神経を使っていたら、余計受からないような気がするのは、私だけでしょうか。見つからないかとか不安要素が増えて、悪影響の方が大きいような気がするのですが。同じ頭を使うなら試験問題に集中した方がいいと思うし、同じ不安になるのならいい意味での緊張の方がよいような気がします。


nice!(11)  コメント(9)  トラックバック(1) 
共通テーマ:資格・学び

Don't be a ヴェテ [試験全般]

今回はちょっと辛口でいきます。「他人の振り見て我が振り直せ」という企画(?)です。自分の周囲、その他いろいろ見聞きして、なんだか最終合格が遠そうに感じた人について、あくまでも個人的な所感を書きます。
(三人称は性別に関係なく「彼」で統一しています。あと一部事実を改変しています)

★「短答免除だから、年明けから勉強すれば大丈夫」
その自信の根拠がどこから湧き出ているのか?もしかして、人数が「短答免除者>論文合格者」であることに気づいていないのでしょうか? また、彼いわく、試験モノは失敗続きで要領もよくないとのことだったので、おそらく彼が元のレベル(前年の本試験受験時のレベル)にまで戻すのにブランクの倍の期間がかかると思われます。9月下旬の論文結果発表から勉強をお休みし、年明けから再開したとして3ヵ月のブランク。そうすると回復に3ヵ月×2倍=6ヵ月必要なので、年明けスタートでは論文本試験当日(7月初旬)を迎えてしまいます。
仮に彼が当日までに前年の本試験受験時レベルまで回復しても、まだ足りない。前年は残念な結果だったってことは、前年レベルにプラスアルファできて、合格ラインにたどり着くんだと思うんです。短答免除は短答受験者より有利ではありますが、勉強をお休みしていたら、せっかくのアドバンテージを使い果たしちゃってますよね。

★「○○先生に何でも相談。従います。絶対です。神様です!」
勉強量に不足はないのにもかかわらず、2年以上同じ講師(同じゼミ)で受からないのなら、このまま信じていても救われない(か、長期戦になる)ような気がします、たぶん。仮にその講師が受験界で高名で腕のいい講師だとしても。そして彼との相性もよく、8割方講師の“教え”をモノにできていたとしても。おそらく、彼が吸収できていない残り2割(か、講師の教えてない事項)が、彼にとっては合格に必要なキーポイントの可能性が高いから。
その残りをモノにできない原因は、(認めたくないでしょうが)大好きな先生の“教え”が“何かしら”合ってないのだと思います。自分ではその“何かしら”が探し出せないなら、とりあえず違う角度から攻めたほうが近道。つまり、補助的でいいので他の講師のやり方を試して、その“何かしら”に気づく機会をもった方がいいんじゃないかな。
以前、2ちゃんねるで「信者」と書いて「儲」という書き込みがありましたが、妙に納得してしまいました。受験の主役は自分自身ですから、信じるのなら自分を信じればいいと思います。

★「短答が1年目の23点から3年間で2点ずつ伸びてきて、自信がついてきました」
成長?自信?うーん。ボーダー付近(36点くらい)の人があと2点重ねるのに苦労するのはわかります。でも初心者→30点は意外と早いもの、基礎がきちんとできていれば達せられるレベル。3年間も20点台はちょっと問題では? 仮にこのまま毎年2点ずつ成長したとして、短答突破までにあと何年かかるのでしょうか?その年のボーダーが40点としてあと6年かかる計算。その後には論文・口述が控えています。この成長速度だと、論文突破できるレベルになる前に短答免除期間が終了しそうです。
今の成長速度に満足せずに、低迷している原因を検証した方がよいような気がします。勉強していないのであれば勉強すべきだし(超難関ではないものの、怠け者が受かる試験ではありません)、勉強方法も他のやり方を試してみた方が(その前に初級レベルからやり直したほうが)いいような気が。
どちらでもないのなら(失礼ですが)そもそも試験に向いていないのかも。仕事上どうしても資格が必要とか、趣味で受験していますとかでない限り、撤退を視野に入れてもいいのかも。『今まで勉強したからもったいない』よりも、『これから費やす時間がもったいない』です。

もちろん、真摯にがんばっている人には最終合格してほしいと思っています。でも、そのためには、まず自分を客観的に見つめ、自分の現在のレベルを正確に認識し、自分に足りないものを“的確”かつ“具体的”に把握し、その弱点を克服する必要があると思います。それができた時に、きっと、最終合格の方からこっちに向かってきますよ。まだ短答本試2ヵ月半前、論文本試4ヵ月前。軌道修正できる時間は残されています。

nice!(12)  コメント(5) 
共通テーマ:資格・学び

シカクランキン [試験全般]

つい衝動買いしてしまった「日経キャリアマガジン 2011vol.1 資格・スキルランキング2011」の弁理士に関する記事を読んでの個人的な感想、ツッコミ、補足です。

商品の詳細

★スクールでの平均通学期間とかかる費用の目安(p.7
「期間13ヵ月(1年1ヵ月)、費用35万円(グラフより)」って、前年の春(4月)からスタートして短答本試(一次試験、5月下旬)までは確かにこのくらい(この情報、予備校の初級者コースの内容をそのまま転記したような感じです)。でも最終試験は10月(口述試験)にやってくるし、その間は論文直前期の模試や口述対策講座のお金が別途かかってしまいます(講座パックに含まれてないので)。最低でも1年半、50万円は見ておいたほうがいいですよ。

★活躍エリア別資格マップ(p.45
「武器とするには、実務経験を積む必要がある(p.5)」と紹介されているように、バックグラウンドのない人(実務未経験かつ理系でも研究職でない人)にとっては、ある意味他資格よりも参入障壁が高いかも。特に文系の人は難易度(p.23)だけで安易に選ばない方がいい。
これは、例えば弁護士(司法試験)や公認会計士は受験生の大多数は学生さん(か、卒業後は受験専念生)だから、合格した時点では実務未経験者で、合格後(修習を終えたり事務所に入って)だんだん経験者になっていく。しかし、弁理士の場合、受験生の大多数は社会人(=有職者)で、特許事務所勤務であれば資格保持者もそうでない人も実質同じ仕事をやっていて、合格した時点ですでに経験者の人も多く、スタートラインから差がついてるから。

★有望資格ランキング・法律系(p.3439
法律分野で見事(前年に続き)1位を獲得した(らしい)弁理士ですが、「大変前向きな資格(p.35)」とのインタビューコメントを真に受けるとヤケドするような気がする。にこやかな笑顔のこの方の合格時(7年前?)と今じゃ状況が違う。合格のしやすさも就職のしやすさも。
7年前は、論文試験科目からすでに条約が廃止されていたものの、試験もまだ難しく受験生も少なかったので、合格者自体が今の半分くらいしか居なかった。それ以上に景気も悪くなかった。職務経歴がなくても合格者ってことだけで、どこかに就職できた。でも今は合格者増加でしかも不景気だし、職にあぶれる人も多い。就職できなければ経験者になれない。「最後の2年くらいはほぼ無職で勉強に専念」って、30歳超えてだと今のご時勢じゃリスキーだから、真似しちゃダメっ。

★キャリアアップに最適な資格=ルートを探せ・知的財産系(p.59)
ブリッジ資格として「ビジ著(上級)→知財検定(1、2級)→弁理士」のステップ自体は分からなくはないものの、「著作権」を軸としてのルート構築にはちょっと疑問がありますね。著作権法自体の出題数は少ないし。
「著作権の知識は、知財技能士や弁理士を目指す際の基礎知識にもなります」って、確かに似ている条文も多いのですが、特実意商が特許庁担当なのに対し、著作権は文化庁なので、味付けがちょっと違うんですよ。それに、知財の本分はやっぱり「特許」なので、長い目で見れば特許をメインに知識を構築した方がいいような気がします。

他の資格では「ライバル資格7番勝負 司法書士 vs 行政書士」という記事も(p.4849)。結果は「4対3で司法書士(の勝ち)!」とのこと。この2者(名前は似ていますが)受験層も難易度もわりと差があるわりには、けっこう僅差ですね。

 


nice!(13)  コメント(9) 
共通テーマ:資格・学び
前の5件 | - 試験全般 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。