実務修習回想録 ②カリキュラム [修習研修]

今回は「カリキュラム」についてです。詳細はHPの「実務修習」のページにUPされています(弁理士会HPリンク)。今年もe-learningweb講義)、起案(提出課題)、集合研修(生講義)の3本立てです。

e-learning: 計45時間+小テスト
項目は以下(HPで公開されている内容です)。
-
弁理士法・職業倫理(弁理士法、倫理、業務概論)
-
特許・実用新案の理論・実務(情報調査、PCT、明細書、審査基準、クレーム、意見書・補正書)
-
意匠の理論・実務(出願手続、意見書・補正書、審査基準、類否判断)
-
商標の理論・実務(情報調査、マドプロ、出願手続、意見書・補正書、審査基準、類否判断)
-
その他(知的財産権に係る施策、条約、オンライン出願、審判)

倍速再生ができないシステムなので、ちょっと長く感じます(要は、かったるい)。ついさっきまで受験生だった耳は講義の早聞きに慣れているので、1.5倍~2倍速の方が聞きやすいんですけどね。
講義は昨年(H22年)は初年度(H20年度)と同じでした(カリキュラムを見る限り、今年H23年も…?)。講義によっては講師が「平成20年度」とか言っちゃってます。法改正された部分はテキスト(レジュメ)への追記対応でごまかしていました。
小テストが講義の合間に入っています。合格する(80%以上の正答率を出す)まで、次に進めません。講義内容どおりの内容が平均5問前後出題されます(短答チックな引っ掛け問題も)。何回も挑戦できるので、1回目で不合格でも数打てばそのうちクリアできます。

★起案
特実の分野は「機械・電気・化学」のうちから1つ選択です。どれも専門外の方(文系の方?)は機械がまだマシだと思います(発明が図示されているので、まだとっつきやすいと思うから)。IT系の方なら電気でも。
課題は7つあり、それぞれ提出期限が毎週水曜(H22年の場合)にやってきます。

・特実①クレーム、②出願手続:12/22(日付は目安。H22年度のものです)
・特実③中間処理:1/5
・意匠④出願手続、⑤中間処理:1/12
・商標⑥出願手続、⑦中間処理:1/19

★集合研修
基本的には、起案(事前に提出済)の答えあわせです。講師にも班のメンバーに当たり外れがあります。研修内容は講師に任されているようで、班ごとのディスカッションのクラスもあれば、講師が講義しているだけのクラスもあります。また、起案ついてきちんと解説(解答・解説)してくれる講師もいれば、何にも説明しないハズレ講師もいます(再提出者が起案を修正できないくらい説明がなかった)。

<当日の題目>
1日目:特実・クレーム(3時間)
2日目:特実・出願手続(6時間)
3日目:特実・中間処理(6時間)
4日目:意匠・出願手続(3時間、午前)、中間処理(3時間、午後)
5日目:商標・出願手続(3時間、午前)、中間処理(3時間、午後)
 (夜間コースは2~5日目は2日にわけて実施)

<日程>
・金曜コース:毎週金曜の昼間(10001710*)、5日間、東京・大阪
・土曜コース:毎週土曜の昼間(10001710*)、5日間、東京・大阪・名古屋
・夜間コース:毎週木・金の夕方(18002110)、9日間、東京のみ
(今年は大阪はないみたいですね。昨年人気薄だったのでしょうか…?)
・集中コース:5日間連続ぶっつづけ(10001710*)、東京のみ
*初日のみ14001710

申し込み時に第3希望まで書かされます。希望者数によっては必ずしも第1希望にはならないようです。毎年土曜の希望者が多いようですが、(時間が融通しにくい)社会人優先のようでした(弁理士会も、有給休暇とって研修に来いだなんて酷なことは言わないってことですかね?)。

班分けはいつもアイウエオ順なので、メンバーは毎回ほぼ同じ顔ぶれ(楽しそうな班と終わっちゃってる班がありました)。金曜コースは会社の許可がもらえるサラリーマン(出張扱いでしょうか?)と日中に仕事していない方、土曜と夜間コースは社会人、集中コースは遠方の人が多いようです。土曜は人数がやたら多く(東京だけで250300人?)、集中コースはアットホームな雰囲気です。夜間コース以外は終了後に飲み会していたようです。楽しそうですね。

*前回の記事「スケジュール」はこちら⇒リンク
*次回の記事「恐怖の起案」(予告)はこちら⇒リンク


祝・ブログ開設1周年 [おしらせ]

昨日(2011.11.21)でブログスタートから1年経ちました。最初の記事が「短答試験もう半年前」でしたので、その1年後の今現在(11月下旬)はちょうど来年の短答試験の半年前にあたるということですね。
さて、この1年間の振り返りの意味で、アクセス数の多かった記事をランキング形式で紹介したいと思います。(ランキング集計期間:2010.112011.10

10位:「はじめての論文答練(後半戦)」(2011/2/12) ⇒リンク
学習1年目の方がはじめて本格的な答練を受講する時期(1月~3月)の目標設定について書いています。

★9位:「口述・模試予約スタンバイ」(2011/9/19) ⇒リンク
口述模試のスケジュール付きだったので、便利だったのかも。。

★8位:「論文の過去問はやるべき?」(2011/1/15) ⇒リンク
結論は「過去問はやってくださいね」です。

★7位:「口述の過去問はやるべき?(前篇)」(2011/7/4) ⇒リンク
ブログ「弁理士試験合格者TMkenの勉強部屋」のTMkenさんに以前(2011.7.26)紹介いただいた記事の前半部分です。個人的には、論文本試験(必須科目)直後にこの記事をupしたことに意味があったかなと思っています。内容は口述試験に特有の事項と、過去問の再現と本番の問答との差異点について書いています。

★6位:「合格への道を考える(1.短答本試まで)」(2011/4/16) ⇒リンク
学習開始から最終合格までの使用教材と使用時期についての記事の第1弾です。短答受験を目前に控えている場合は直前期向けとして、これから学習を開始される場合は今後1年間のスケジュールとして、4月にupした記事です。このシリーズはこのほか、論文直前期(5月~7月、第2弾)と口述試験前(7月~10月、第3弾)がありますが、どれも気合入れて書きました。

★5位:「合格への道を考える(番外・独学編)」(2011/8/18) ⇒リンク
6位のシリーズのおまけ記事です。おそらく「独学 合格」等のキーワードでヒットしているのだと思いますが、個人的には独学はおすすめしません(学習スタートから合格までの間に一度も受験機関を使用しない方法は、非効率を通り越して合格までたどり着けないような気がするから)。なお、予備校の通信教育や個人ゼミ(直に質問できる環境がある)などは、独学には該当しないと考えています。

★4位:「不正行為はやめましょう()」(2011/3/2) ⇒リンク
ブログ「弁理士試験よもやま話」のshena(しーな)さんのトラックバック付き記事です。当時、京大入試カンニング事件(試験本番中に携帯電話を使って試験問題の解答をヤフー知恵袋で質問していた事件)が世間を賑わせました。

★3位:「そろそろ短答模試シーズン」(2011/4/3) ⇒リンク
短答模試のスケジュール付きだったので、便利だったのかも。。

★2位:「これから目指す未経験社会人の方へ」(2011/2/16) ⇒リンク
要旨は「現在の仕事を辞めるな」ですが、この他に手厳しいことを書いています。資格取得で人生逆転の「夢」を見続けていたいに人にはおすすめしない記事です。

★1位:「おすすめ蛍光ペン」(2011/6/18) ⇒リンク
「蛍光ペン おすすめ」でググると高確率でこの記事にヒットするようです。それにしても弁理士とは直接関係ない記事がトップとは、なんだか複雑な気分。誰もが一度は使う蛍光ペン、身近なネタなのかもしれませんが。。

ブログ開始当初は1巡したら(学習開始から最終合格までひと回りしたら)終了しようと考えていて、試験日や模試等のイベント時期とタイミング合うように記事をupしてまいりました。ただ、書きそびれたことがあり、それが気になりますので、今期は、前年(2010年~2011年分)の補足の他、時々新ネタを織り交ぜ、細々と続けようと考えています。
ソネブロの雰囲気(内輪的?)にちょっと遠慮してしまうかもしれませんが、気兼ねせずにアクセスください。ただし、エロ広告の投稿はお断りします(弁理士試験と無関係なのが明らかなので)。
今後とも弊ブログをよろしくお願いいたします。


実務修習回想録 ①スケジュール [修習研修]

合格者が登録までに必ず通らねばならない道、恐怖の「実務修習」について。
私はH22年度(3期生)にあたります。実務未経験のため、修習が始まるまでは本当に不安でしたが、やってみたら心配したほどではありませんでした。前年までより起案(事前提出課題)が易しくなっていたのかもしれませんが(課題不合格→起案再提出を多く出すと、事務方の対応が大変なのだとか)。

<スケジュール>
11/
中旬 申し込み案内送付
11/
末 申し込み締め切り
12/10
頃 e-learningWeb講義)開始
12/
中旬 ガイダンス(希望者のみ)
12/
下旬~1/中旬 起案提出
1/
中旬 集合研修開始
2/
末 e-learning&集合研修終了(再提出者は3月にずれこみ)
3/
下旬 修了式・懇親会(希望者のみ)

★申し込み案内送付
合格者宛に自動的に送られてきました(合格証書より早く届きます、笑)。今年はもう到着しているようですね。

★申し込み
クラス及び参加日時の希望提出、免除手続き(該当者で希望する人のみ)をします。
クラス(特許の分野を機械、電気、化学から1つ選択)は希望通りになりますが、コース(参加日時)はほとんどの方が希望通り(第1希望)であったものの、他の日になった方も実際にいます。課目免除(特実・意・商それぞれ)は一定年数以上の実務経験者が経験課目に限り受けられます。
e-learning
テキストと一緒にコース決定通知が送られてきます(12/10頃)。この日まで、コースがどれに(何曜日に)当たったかが分かりません(泣)。

★ガイダンス
大ホールで1時間くらい説明があります。内容は「申し込み案内」に書いてあることと同じなので、出席しなくても支障がないと思います。ガイダンス後、仲間うちで飲みに行く方を多く見かけました。

e-learning&集合研修&起案提出
e-learning
web講義)の講義時間は、計45時間。集合研修の所要日数は「3時間×9日」か「3時間×1日+6時間×4日」のいずれかです(詳細は後日)。起案は毎週締め切りが来ます(課題は7つで、提出は計4回)。

★修了式・懇親会
お偉いさんの話と実務修習終了証書の受け渡し、その後の飲み食いのようです。(H22年度の東京会場は中止となったので、詳しいことはわかりません)。

次回、詳細について記します。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。